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院長ブログ

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点鼻薬の上手な使い方

2021年3月21日 カテゴリー:,

北名古屋市にある みやもと耳鼻咽喉科の宮本です。

 

 

朗報です!!

 

 

多分・・・朗報です!

 

 

というのは

 

 

今年のスギ花粉のピークは、多分・・・過ぎてます。

 

 

明らかに過去2年より早くピーク(2月下旬)が来てますね。

 

と言っても天気が良いのでボチボチと飛散しています(3月下旬)ので、花粉対策は継続してください。

 

そして、スギ花粉の後には、ヒノキ花粉・カモガヤ花粉が続きます。

 

よく診察時に質問されますが、

Q.良くなったら薬をやめても良いですか?

Q.症状の軽い日は内服を減らしても良いですか?

 

A.花粉飛散以後ずっと刺激を受け続けているため、身体は反応しやすい状態にあります。

花粉の飛散状況・天気・体調・お薬の効果などにより、症状に波があると思います。

 

 

さて、本日の主題に入ります。

 

点鼻薬というとみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

おそらく

 

「鼻づまりを早急に改善するために使うもの」

 

と認識されている方が多いのではないかと思います。

 

 

使ったことのある方は、

 

「1日に何度も使って、だんだん効きが悪くなっている」

「時々使ってるけど効果ないから使ってない」

 

と思われているのではないでしょうか。

 

診察で処方する点鼻薬は3種類あります。

 

①抗ヒスタミン薬の点鼻薬(私が医者になりたての頃は処方していました、今は・・・)

②ステロイド点鼻薬

③血管収縮剤の点鼻薬

 

当院では主として②ステロイド点鼻薬を処方しています。そして、あまり子供さんにはオススメしませんがどうしても鼻づまりのつらい方に③血管収縮剤の点鼻薬を処方しています。

 

ステロイド点鼻薬の正しい使い方は、症状の強い時のみ時々点鼻するのではなく、薬剤により1日の点鼻回数が決まっていますので、定期的に毎日使用していただくと強い効果を発揮します。つまりステロイドは、即効性はそれほどありませんので、時々単発で使用しても適正な効果を得られず、効かない印象を持たれてしまうことになります。

 

③血管収縮剤の点鼻薬は、鼻づまりに即効性があります。正しく使用していただければ良い薬剤です。ただし、鼻づまりが強く効果が切れる度に、1日に何度も長期間使用し続けてしまうことがあります。そうするとだんだん効かなくなり、点鼻回数が増える悪循環に陥ってしまい、鼻粘膜が肥厚してしまう薬剤性の肥厚性鼻炎になってしまいます。くれぐれも使用回数・方法を気をつけてください。

 

ステロイドを怖いと思われるかもしれませんが、体に摂取されるステロイドの量は、

内服薬よりもとても少ないため、全身への副作用は少ないです。

もちろん、正しく使用して、お薬の利益を使って、快適に過ごしたいですね。

正しく知識を持って、正しく恐れていれば問題ないと考えます。

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