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舌下免疫療法とは?アレルギーの原因である物質(スギ、ダニ)を含んだお薬を少量ずつ内服し、体を原因物質に慣らしていくことで、アレルギー症状を和らげたり、体質を改善する治療法です。 舌下免疫療法とは?アレルギーの原因である物質(スギ、ダニ)を含んだお薬を少量ずつ内服し、体を原因物質に慣らしていくことで、アレルギー症状を和らげたり、体質を改善する治療法です。

Q&A

  • 何歳から治療を始められますか?

    5歳から開始できます。お子様は、お薬を舌の下に置き1分間保持することを理解できる年齢が望ましいです。

  • スギ、ダニどちらからはじめたらいいですか?

    導入時期や個人によってスギ、ダニに対してのアレルギー症状の強さが違いますので、どちらを先に行うかは医師とご相談下さい。

  • スギ、ダニどちらもやりたいのですができるのですか?

    両方行うことができますが、同時に開始することはできません。最初のお薬を開始してから1か月以上はあける必要があります。最初のお薬の維持量の内服が安定してから2種類目のお薬の内服を開始できます。両方服用する場合は、新しく導入する2種類目のお薬を朝に、内服が安定している最初のお薬を夕方に、ずらして服用してください。(副作用が出た場合、どちらのお薬によるものかをわかりやすくするため。)

  • 費用を教えてください。

    当院での診察と薬局でのお薬代を合わせて2000~2500円/月程度(3割負担)になります。

  • 引っ越しをする場合どうすればいいですか?

    当院から紹介状をお渡ししますので、紹介状を持って舌下免疫療法を行っている転居先の病院を受診してください。

  • みんなに効果があるのですか?

    8割程の方には何らかの効果があると予想されていますが、2割程の方には効果が少ない・ほとんど感じられないという報告があります。効果には個人差があり、必ずしもすべての方に効果が期待できるものではないことをご理解頂く必要があります。

  • 舌下免疫療法を行えば花粉症が治るのですか?

    舌下免疫療法はアレルギーの原因物質に対する免疫反応そのものを改善しますので、根治療法となる可能性があります。
    舌下免疫療法で根治する例は20%弱と考えています。舌下免疫療法で少しの症状があったがとても良かったという人が30%前後、効いたと思うという人が30%前後で、全体の80%以上の人に有効でした。

  • 一生飲み続けるのですか?

    3~5年治療を行い、症状が改善すれば一旦内服を終了します。内服終了後、症状が再燃した場合は治療を再開することもあります。

  • 始めたらすぐに効きますか?

    舌下免疫療法は即効性のある治療法ではなく、効果を感じられるのは数カ月~数年経ってからです。
    個人差がありますが、1年もしくは2年で効果を判定します。

  • 治療薬の味はどんなものですか?

    味はほとんどありません。苦みもなく内服しづらい味ではありません。

  • スギ花粉症以外の花粉症に対する舌下免疫のお薬はないのですか?

    現在はスギ・ダニに対するお薬のみとなっています。

  • 他のアレルギーがあってもできますか?

    複数のアレルギーをお持ちの場合、スギやダニのアレルギー反応が治療によって緩和されても、そのほかのアレルギーでひどい症状が出れば、結局ラクにならないということがありますので、スギやダニ以外にも強いアレルギーをお持ちの方にはあまりお勧めできません。

  • 舌下免疫のお薬と、抗アレルギー薬は一緒に飲んでもいいですか?

    抗アレルギー薬は併用して問題ありません。ただし、ステロイドを含むお薬は舌下免疫の効果を弱めてしまう可能性があるので短期間の使用にしていただくことが望ましいです。(ステロイド点鼻薬は併用して問題ありません。)
    舌下免疫療法を始めたばかりの頃は、口の中のかゆみなど軽度の副作用が出ることがありますので、抗アレルギー薬を併用することでそれらの副作用を抑えることができます。

  • 併用できないお薬はありますか?

    免疫の力で体質を改善する治療ですので、ステロイドという全身の免疫能を減らす飲み薬の併用は控えてもらうようお願いしています。
    ※その他にも内服中のお薬がある方は医師とご相談ください。

  • お薬は何時に飲んでもいいですか?

    副作用でアレルギー反応が生じる可能性があるので、医療機関がやっている午前中に服用することをおすすめします。夜遅くに服用することは避けてください。

  • たまに飲み忘れてしまったときはどうしたらいいですか?

    毎日服用することが望ましいですし、長期間中断してしまった場合は再開時医師に相談して下さい。しかし治療も長期間に及びますので、1~2日までの飲み忘れならあまり問題ないと考えます。

  • 歯が抜けたり、歯科治療で傷ができてしまった場合はどうしたらいいですか?

    口腔内に傷ができてしまった場合は、傷口からお薬の吸収率が上がってしまうので、一時的に治療の中断が必要になります。傷の状態にもよりますが3日程は内服を中止して様子をみて、その後痛みや出血等がなければ再開してください。